下記をお知らせします。
このたび10月刊で、手塚治虫先生が1952年に講談社から出版した『あわてみみちゃん』という絵本を復刊されることになりました。
手塚治虫復刻こども絵本シリーズとして、来年の2月まで隔月で3冊出す予定で、その第1弾が、この『あわてみみちゃん』です。
この絵本は、刊行当時、藤子不二雄A先生が、幼い姪(「怪物くん」のモデルにして、現・藤子スタジオ社長の松野いづみ様)に贈った伝説の絵本でもあります。
松野社長が、手塚先生の長女、手塚るみ子さんに「この本は、あなたが持っていたほうが良いのでは」と手渡されたことから、今回の復刊が実現することになりました。(そのあたりは、『あわてみみちゃん』あとがきに書いてあります)
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手塚治虫復刻こども絵本シリーズ 全3巻
作・絵:手塚治虫
204×170 予価各1,600円(税別)
上製/32頁予定
2014年10月~2015年2月まで隔月発売予定
ジャンル:児童書
手塚治虫が「子どもたちのために描いた童話」が
絵本シリーズ全3巻として、60年ぶりの復刊です!!
1950~70年代にかけて、手塚治虫が描いた児童向けの童話を、新たに絵本というカタチにしてお届けします。
「マンガとは、また違った慈愛に満ちた心温まる“手塚の世界”を皆様に知ってほしい」という長女の手塚るみ子さんの願いで、復刊が実現しました。
かつて雑誌に掲載された作品も、今回は絵本仕様の新レイアウトで収録。
動物好きな子どもたちにも、手塚ファンにもご満足いただけるシリーズです!
▼内容
第1巻『あわてみみちゃん』2014年10月刊行予定(ISBN978-4-8354-5115-2)
あわてんぼうのウサギのみみちゃんが、森の仲間を巻き込んで大騒動を巻き起こす!手塚が、子どもたちに向けて“四季の移り変りや動物たちの生態を自然に学んでほしい”との思いをこめて描いた絵本。刊行当時、藤子不二雄○A先生が、幼い姪に贈ったという伝説の絵本です。
第2巻『すずむしひめ』2014年12月刊行予定(ISBN978-4-8354-5116-9)
すずちゃんは、鈴をならして歌を歌うのが、とても上手。でもお城の音楽会で勝ったすずちゃんは、お姫様になってお城から出られなくなってしまいました。すずちゃんを救え…!表題作に加えて、母の愛を描いた秀作『おかあさんの足』、小鳥と少女の美しい友情の物語『鳥よせ少女』の3編を収録。
第3巻『おはなじまんのえれちゃん』2015年2月刊行予定(ISBN978-4-8354-5117-6)
キャンプに参加した象のえれちゃんは、長いお鼻がご自慢。自慢ばかりで仲間たちの注意も聞きません。大切なお鼻にたいへんなことが!表題作に加えて、「幸せ」の意味を考えさせる単行本初収録の『ふたつのもものみ』、冬に生まれたきつねの子くろ耳ちゃんの成長をえがいた『くろ耳ちゃん』の3編を収録。
▼3巻予約特典/手塚治虫復刻こども絵本ポストカード
▼初出一覧
『あわてみみちゃん』1952年「講談社の一年生文庫」/『すずむしひめ』1956年学研「2年の学習」/『おかあさんの足』1952年講談社「少女クラブ」/『鳥よせ少女』1954年講談社「少女クラブ」/『おはなじまんのえれちゃん』1961年少年画報社「ぺこちゃん」/『ふたつのもものみ』1975年サンリオ「いちごえほん」/『くろ耳ちゃん1・2』1956年学研『小学生・中級版』